■作品内容
俺の悔い、きみの恋。「わたしにとって祐太くんは、あったかくて優しい日常の象徴みたいな人だった」他の男より一緒にいた時間は長かったはずなのに。きみに一番近い男は俺だと自負していたのに。俺は何もわかってあげられなかった。これからも彼女と一緒にいられる未来を疑いもしていなかった。「きみが正しいよ。きみは何も間違っちゃいない。でも正しいだけじゃあの子を幸せにはできないんだ」手が上下一往復するたびに俺が崩れていく音がする。気持ちよかった。俺は誰なんだろう。何をしているんだろう。気持ちよかった。俺は泣いていた。鼻水もたらしていた。最高に最低で気持ちよかった。それは怒りで。あるいは悲しみで。悔しさで。情けなさで。――狂気で。(羽咲ちゃん……大好きだよ。俺はきみのことが大好きだったよ)これは好きな女の子のヒーローになれなかった男の、大失恋の物語。

■サークル名:Aqua-baiser






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