■作品内容
幼馴染の桐子は数週間前から部活に来ていない。メールをしてもそっけない返事。オレ以外の奴とまさか…いや、あいつはそんな柄じゃない。きっと何か理由があって――桐子は市内を走るバスに揺られていた。一人座る…手前の席には他校の男女の生徒。仲良く会話が弾んでいる。私もあんな頃があった…幼馴染の俊ちゃん、いつも一緒だった。私達は気が付いたら恋人同士になっていた。告白すら未だにしたことがないのに。バスの停車ボタンを押し、桐子はステップから降りた。そこは見慣れない街。「よぉ」バス停のベンチに腰掛けていた男は立ち上がり、桐子の隣に並ぶ。そして彼女の肩に手を回し、耳元で「車で迎えに行くのに」「あんな学校の近くじゃ…」「ふぅん」男の住むマンションの方向へ歩き出す二人。

■サークル名:がらくた少女






 

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